沖縄移住 “やめとけ”と言われる理由！移住のメリット・デメリット

沖縄への移住は”やめておけ”とネットで見たことがあります。

地元が沖縄のわたしにとっては、「たしかに」と思う部分と「でもね」と思う部分、２つの考えがぐるぐる回りました。

結局のところ、沖縄だけではなくて移住というのは移住者の心持ち次第難じゃないかなとたどり着きました。

今回は、沖縄への移住を検討している多くの人々が直面する疑問や懸念について詳しく解説しています。

沖縄への移住を夢見る人々にとって、この地の魅力は計り知れないものがありますが、一方で「沖縄移住はやめとけ」との声も少なくないようです。

いち沖縄県民として調べた見たことを検証してみたいと思います！

沖縄移住はやめとけと言われる理由

そもそもどうして沖縄移住はやめておけと言われているのか。

インターネットや口コミなどから調べ見たことをまとめてみました。

• 移住することの隠れたデメリット
• 沖縄の気候の違いとその影響
• 地域の文化や習慣のギャップ

移住することの隠れたデメリット

沖縄移住の魅力は確かに多いですが、その背後には考慮すべきデメリットも潜んでいます。

都市部、特に東京や大阪と比較すると、沖縄には大型の病院や専門医が少なく、特定の疾患や急な病気に対応するのが難しいことがあります。

これは、特に高齢者や小さな子供を持つ家族にとっては大きな懸念点。

その他にも、生活必需品やブランド品などの物価。

これは本州と比べて安いと思われがちですが、案外そんなことはありません。

さらに、沖縄は離島が多いため、移住先によっては本島からのアクセス自体が不便な場所も。

例えば、那覇から石垣までは飛行機で約1時間。

また、竹富島や波照間島などは、フェリーや飛行機などを利用しなければ行くことができません。

1. 竹富島: 石垣島から高速船で10～15分
2. 波照間島 (はてるまじま): 石垣島からフェリーで約90分
3. 与那国島: 石垣島からフェリーで約4時間30分。飛行機を利用可能で、飛行機の場合の所要時間は約30分。

このような地理的な条件も、移住を検討する際のポイントとして考慮する必要があります。

その他にもデメリットと考えられるものがいくつかあったので紹介します。

デメリット１ 商品が届くのが遅い

沖縄は日本の南端に位置し、多くの離島から成り立っています。

この地理的な特性から、配送ルートが他の地域と比べて複雑化。

特に小さな離島への配送は、週に数回しか行われない場所も存在します。

このため、本州や四国、九州と比べて、商品の到着が数日から1週間程度遅れることもあります。

さらに、沖縄は台風の通り道ともなっており、悪天候時には配送の遅延がさらに増加することも。

急ぎの商品を注文する際には、十分な余裕を持って計画することが求められます。

デメリット２ 塩害で色々なものがサビびる

沖縄は美しい海に囲まれている一方で、その海風に含まれる塩分が家電製品や車、自転車などの金属部分に大きな影響を及ぼします。

本州で10年使えるエアコンが、沖縄では5年程度で故障するケースも少なからずあります。

その主な原因はサビの発生で、塩害によってサビが早まり寿命が短くなることが一般的。

特に海沿いの地域では、金属製の製品にとっては致命的です。もちろん車も該当します。

塩害対策として、専用のコーティング剤を利用したり、定期的な清掃は必須になります。

デメリット３ 台風が多い

沖縄は台風の発生地域にあり、台風が年間平均で接近する回数については、1981年から2010年の30年間の平均で、台風は年間に約26個発生（うち約7個が沖縄地方に接近している）と報告されています

特に7月から10月にかけては、台風のピークシーズンとなり、強風や豪雨による被害が頻発。

このため、沖縄に住む際は、住宅の耐風対策をしっかりと行うことが必要です。

たとえば、台風対策として下記の準備も必要です。

• 非常用の食料や水
• 懐中電灯
• ラジオなどの備蓄

沖縄の台風は進路の予測が難しく、突然の接近や進路の変更もあるため、常に最新の気象情報をチェックし、早めの備えを心がけることが大切です。

デメリット４ 給料の安い仕事

沖縄の主要産業は観光業。

そのため季節による収入の変動や、サービス業に特化した低賃金の仕事が多いです。

また、観光業以外の分野での高給取りの仕事は限られており、特に専門的なスキルや資格が求められる場合が多いです。

安定した収入を求める場合、十分なリサーチとキャリアプランの策定が必要です。

例えば、ITや医療、教育などの分野では、専門的なスキルや資格を持つことで、比較的高い給与を得ることが可能ですが。

これらの分野でも、なかなか高収入を得るのが難しいのが沖縄特有の市場状況。

デメリット５ ナイチャーと呼ばれることがつらい

「ナイチャー」とは沖縄独特の言葉で「本土から来た人」を指します。

文化や習慣の違いから生じるのは当たり前。

しかし、時には誤解が起こりやすく「こんなことも分からないのか」というような反応を受けることも。

特に、この言葉が差別的に使われる場面もあるため、本土からの移住者にとっては心に傷を受けることもあるようです。

沖縄移住を考える際には、このような地域特有の問題にも目を向けることが大切です。

デメリット６ 沖縄に飽きる

沖縄の美しいビーチや独特の文化は初めて体験するときには新鮮で魅力的。

とはいえ長期間の居住を経ると、その特別な感じが徐々に普通の日常に変わってしまうことだってあります。

例えば、観光客が楽しむ伝統的なイベントや名所も、地元住民にとっては日常の一部。なんら、特別なものではありません。

また、観光地としての沖縄と実際に住む沖縄は大きく異なり、そのギャップに失望を感じる移住者も少なくありません。

観光地で見るピカピカした沖縄
日常生活で見る沖縄
そのギャップに移住者としては失望したり、時には飽きさせてしまうかもしれません。

デメリット７ 渋滞がひどい

沖縄の道路渋滞は、特に観光シーズンや連休時に顕著。

特に那覇市内や主要観光地周辺では、車の渋滞が酷いです。

また、高速道路も出勤＆帰宅の時間帯には出入り口が渋滞になってしまうICもあるくらい。

例えば、国際通りや58号線など、観光名所へのアクセス道路は2車線が主です。

そのため、わずかな事故や道路工事が原因で、長時間の渋滞が発生します。

この現状は移住を考えている方々にとって生活の質や移動手段の懸念点になりそうです。

ただ、渋滞が起こるのはあくまで市街地。田舎にいけば、そこまで酷い渋滞にはならないです。

デメリット８ 文化が本土とは全く違う

沖縄は、その豊かな歴史と多様な文化で知られています。

この地域は、長い間、独自の王国として栄え、その結果、独特の言語、伝統、および慣習が発展しました。

例えば、沖縄では「ウチナーグチ」と呼ばれる独自の言語があり、これは日本本土の言語とはかなり異なるもの。

沖縄の食文化もまた、本土とは異なる特徴を持っています。

沖縄料理は、豚肉を多用し、特有の野菜や調味料を使用。

例として、「ゴーヤチャンプルー」は、苦味が特徴のゴーヤと豚肉、豆腐を使用した料理で、沖縄の家庭料理の代表格ですよね。

このような文化の違いが、沖縄移住を考える際には重要なポイントとなります。

沖縄の気候の違いとその影響

沖縄の気候は、四季折々の美しい風景を生み出していますが、その一方で、移住者には慣れるのが難しい面もあります。

特に、沖縄の夏は、気温が30度を超え、湿度も80%近くまで上昇。

この高温多湿の環境は、カビが発生する原因にもなり体調不良の原因にもなりかねません。

また、沖縄は台風の通り道ともなっており年に数回は台風が接近または直撃します。

これにより、突然の交通機関の運休や、生活に必要な商品の供給が滞ることも。

特に、強い台風が直撃した場合、停電や断水が数日間続く場合も稀にあります。

このような緊急時に備え、非常用の食料や水、懐中電灯などを常備しておく必要性もあります。

沖縄の気候は、美しい自然を楽しむ一方で、生活を計画する上で留意すべきポイントも多く含んでいます。移住を考える際には、これらの気候による影響をしっかりと理解することが大切です。

地域の文化や習慣のギャップ

沖縄は日本の他の地域とは異なる独自の文化と歴史を持っています。

そのため、移住者にとっては新しい発見や驚きがたくさんありますが、同時にそれが挑戦となることも。

まず、沖縄独特の方言「ウチナーグチ」は、日本語とは異なる表現や単語が多く、初めて聞くと理解するのが難しいかもしれません。

地域住民とのコミュニケーションをスムーズに進めるためには、沖縄方言への理解は必須。

ローカルTVやCM、ローカルラジオなどは方言やなまり、沖縄独特の言い回しなど理解に苦しむこともあるでしょう。

また、沖縄の伝統的な行事や祭り、例えば「ハーリー」や「エイサー」、「綱引き」などは、他の地域とは異なる特色を持っています。

これらの行事に参加することで、地域の文化や歴史を深く理解することができますが、初めての経験は戸惑うことも。

食文化においても、沖縄独特の食材や料理、例えば「ゴーヤチャンプルー」や「ソーキそば」などがあります。

これらの料理は非常に美味しいと評価されてはいますが、特に豚肉（ポーク）に抵抗がある人にとっては馴染むのに時間がかかるかもしれません。

このように、沖縄の文化や習慣は非常に魅力的ですが、移住者にとっては新しい環境に適応するための努力や理解が求められる点に難を示すかもしれません。

沖縄移住を成功させるためのポイント

「沖縄移住はやめておけ」と言われつつも、移住者の中には移住を成功させている人も一定数います。

ここでは沖縄移住を成功させるためのポイントを調べてみたのでまとめます！

• 移住することの魅力とメリット
• 移住前のリサーチの重要性
• 自分の価値観とライフスタイルの確認

移住することの魅力とメリット

沖縄移住の大きな魅力は、その豊かな自然とユニークな文化。

美しいビーチ、透き通る海、豊かな自然は、リフレッシュやリラックスの場として、日々の生活を彩ります。

また、沖縄の気候は四季を通じて温暖であり、冬でも比較的暖かいため、アウトドア活動を一年中楽しむことができます。

沖縄の食文化もなんだかんだ、移住の大きな魅力の一つです。

新鮮な海の幸、地元で作られる野菜やフルーツ、そして伝統的な料理やスイーツ。

その他にも、ゴーヤチャンプルーやタコライス、紅いもタルトなど、沖縄ならではの味を楽しむことができます。

また、沖縄の人々は開かれた性格で知られており、新しい人々との交流も県外と比べて活発です。

地域のイベントやフェスティバルに参加することで、地元の人々と自然と交流が生まれ、新しい友人や知人を作ることも。これは、新しい場所での生活をより豊かで楽しいものにしてくれます。

さらに、沖縄独自の文化や歴史。伝統的な芸能や工芸、歴史的な建造物や遺跡を訪れることで、沖縄の歴史や文化を深く理解し、その一部として生活する喜びを感じることができます。

これらの魅力を最大限に受け取るためにも、地域の文化や習慣を尊重し、地域コミュニティに積極的に参加することは大切なのかもしれません。

地域住民との交流を深めたり、互いに支え合う関係を構築したりすることで、沖縄移住はさらに魅力的なものとなるでしょう。

移住前のリサーチの重要性

沖縄移住を検討する際、成功の鍵は事前のリサーチ。

移住は単に場所を変えるだけでなく、生活環境や文化、習慣など多くの要素が変わる大きな決断です。

そのため、十分な情報収集と準備が不可欠です。

1. 生活環境の確認：沖縄の気候や自然環境は日本の他の地域とは大きく異なります。例えば、台風の多い地域であるため、住宅選びや生活の準備には特別な注意が必要です。
2. 物価やサービスの情報収集：沖縄の物価は一般的に本州よりも高めです。特に離島では、日常品の価格が上がることも。また、公共サービスや医療機関の情報も事前にチェックしておくと安心です。
3. 文化や習慣の理解：沖縄の伝統や文化は独特で、移住後に文化的なギャップを感じることも。例えば、地域の祭りや行事に参加することで、地域の人々との関係を深めることができます。
4. 地域コミュニティとの繋がり：移住先での新しい生活をスムーズにするためには、地域のコミュニティとの関わりが大切です。事前に地域の情報交換会や移住サポートセンターを訪れることで、有益な情報やアドバイスを得ることができます。

移住を成功させるためには、事前のリサーチが不可欠。

自分の価値観とライフスタイルの確認

沖縄移住を成功させるための最も重要なステップの一つは、自分自身の価値観やライフスタイルを深く理解し、それを基に適切な選択をすること。

以下は、そのための具体的なアプローチをいくつか紹介します。

価値観のリストアップ

沖縄移住を考える際、最も重要なのは自分自身の価値観を明確にすることです。何を大切に思うのか、何を求めるのかを知ることで、移住先での生活がより充実したものになります。例えば、自然環境の豊かさを求める人は、沖縄の美しい海や山を楽しむことができます。

一方、地域コミュニティとのつながりを重視する人は、地元の住民との交流を深めることで、新しい友情や絆を築くことができるでしょう。また、都市生活の利便性を求める人にとっては、那覇市などの都市部での生活が適しています。

これらの価値観をリストアップし、それに基づいて移住先を選ぶことで、沖縄での新生活をより満足度の高いものにすることができます。

ライフスタイルの分析

沖縄移住を考える際、単にその地の美しい海や自然に惹かれるだけではなく、自分自身のライフスタイルを深く理解し、それを沖縄の生活にどう映し出すかを分析するステップは欠かせません。例えば、アウトドア活動をこよなく愛するあなたなら、沖縄の豊かな自然環境を最大限に活かす生活スタイルをデザインすることができます。週末のシュノーケリングやハイキングはもちろん、日々のランニングルートを海沿いに設定するなど、沖縄ならではのアクティビティを取り入れることで、心豊かな時間を過ごすことができるでしょう。

一方、アートや文化に深い興味を持つ方は、沖縄の伝統文化や地域のアートイベントに積極的に参加し、地元の人々と交流を深めることで、新しいインスピレーションを得ることができます。沖縄の伝統的な芸能や工芸品作りのワークショップに参加することで、地元の文化をより深く理解し、それを自身のクリエイティブな活動に反映させることも可能です。

また、リモートワークが可能な方は、沖縄のリラックスした環境で仕事の効率を上げることも視野に入れましょう。海を眺めながらの作業は、新しいアイデアを生み出す素晴らしい刺激となり、ワークライフバランスを保つ上でもポジティブな影響をもたらすことでしょう。

沖縄での生活は、あなたのライフスタイルや価値観を大切にしながら、新しい発見や経験を積む場となります。自分自身のライフスタイルを分析し、それを沖縄での生活にどう落とし込むかを考えることで、移住を成功させ、充実した日々を送ることができます。

フレキシブルな姿勢の持続

沖縄での新生活は、予想外の出来事や新しい発見がたくさんあります。移住後、日常生活の中で遭遇するさまざまな変化や新しい環境に、柔軟に適応することが求められます。例えば、沖縄特有の気候や文化、地域の習慣に合わせて生活リズムを調整することや、新しい友人や隣人との関係を築く過程など、日々の生活の中での柔軟な対応が必要となります。

このような変化に対して、自分の価値観やライフスタイルを継続的に見直し、適応することで、沖縄での生活を最大限に楽しむことができるのです。また、その過程で得られる新しい経験や学びは、自分自身の成長にも繋がります。

沖縄移住を検討する際には、この柔軟性を持ち続けることの重要性を念頭に置き、新しい生活を迎える準備をしてみてはいかがでしょうか。

【まとめ】沖縄移住 “やめとけ”と言われる理由と最高の魅力

今回の記事をまとめてみました！

1. 沖縄の気候は厳しい
   • 沖縄の気候は高温多湿であり、一年を通して暑い日が多い。体調管理や生活スタイルの調整が必要となる可能性があるため、移住を検討する際には、この気候に適応できるかを真剣に考えることが重要
2. 物価が高い
   • 沖縄の物価は他の地域に比べて高めである。特に食料品など日用品の価格が高く、生活コストが上昇する可能性があるため、予算計画をしっかりと立て、経済的な側面も考慮に入れることが肝要
3. 医療機関へのアクセスが限られる
   • 地域によっては医療機関が少なく、アクセスが難しい場所もある。健康状態や将来的な医療ニーズを考慮し、医療機関へのアクセスを確認しておくことが重要
4. 仕事の機会が限られる
   • 沖縄では特定の職種における就業機会が限られている場合がある。移住前にしっかりと就業先を確保するか、リモートワーク等の選択肢を検討することが賢明
5. 言語や文化の違い
   • 沖縄には独自の言語や文化が存在する。コミュニケーションや日常生活において文化の違いを理解し、尊重することが地域社会との調和を保つ上で必要
6. 交通手段が限られる
   • 公共交通機関が発展していない地域もあり、車を持たないと移動が難しい場合がある。移住先での交通手段を事前に確認し、適切な準備をすることが大切
7. 教育機関へのアクセス
   • 子供の教育は移住を考える上で重要な要素である。移住先での教育機関やその質を確認し、子供の教育環境を整えることも考慮に入れるべき
8. 自然災害のリスク
   • 沖縄は台風の通り道となっており、自然災害のリスクが高い。住む場所を選ぶ際には、災害対策や避難計画を確認し、安全な生活を送るための準備を怠らないことが重要
9. 住宅の問題
   • 適切な住宅を見つけることは、移住の成功に直結する。賃貸や購入の際の価格、立地、設備をしっかりと確認し、長期的な生活を見据えた選択をすることが大
10. コミュニティへの参加
    • 新しいコミュニティへの参加は、移住後の生活を豊かにする。地域のイベントや活動に積極的に参加し、地元の人々との交流を深めることで、新しい生活になじむ手助けになる

すこしでも参考になれば幸いです！